バスク地方のフェルミエ訪問。
跡継ぎの娘さんは羊飼養成の専門学校で勉強をしています。
「羊飼いになって一番つらいことはなんですか?」の問いに、「朝5時に起きることかな。
あとはすべてのことが『喜び』です」との答え。

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フランスチーズツアー4日目。今日はバスク地方でのフェルミエ訪問。
標高1000m。
これまで見てきたベアルヌ地方のチーズとの違いに興味をもっていろいろお話を伺ってきました。
ベアルヌとバスクでは羊の出産時期が違います。
ベアルヌは1月頃からですが、バスクは11月頃から。
ベアルヌのほうが標高が高いことも関係して、これはそれぞれの土地の習慣になっているようです。
それによっておのずと製造期間も違ってくるので、ベアルヌは8月半ばまでは製造をすることができるのですが
(ちなみにAOCの決まりで、両地方ともに9月、10月は製造できないことになっています)、
バスクは6月~7月にはほぼ終わってしまいます。
今年の最後の製造は7月20日だったとか。
ですので山小屋でのチーズ造りは今はどこも終了しています。
でも、皆さん、山小屋で暮らしていて、
羊を放牧しながら、のんびりチーズの反転などをして、
半分バカンス気分のようです。
熟成のさせ方もバスクとベアルヌでは異なっていて、
ベアルヌは塩水で洗ってリネンス菌を繁殖させますが、
バスクは乾いた布やブラシで乾拭きをします。
(AOCの規定ではどちらも可能になっています でも、バスクでウオッシュする人はいないようです)、
したがって味わいも両社は微妙に異なるわけで、、、、ということは、、、
まったく別物のチーズってことになりますよね。
それが、いろんな事情で一緒のAOCになっているのが、オッソイラティ。
なんだか複雑ですよね~。そのあたりの詳しい話は、また明日――。
見学のあとは、ブナの木が生い茂るイラティの森で名物セップ茸のオムレツでランチ。

今年は雨が多いのでセップがよく育っていて先週もたくさん収穫したとか。。。
この話だけで、この地が雨が多くて、湿度がかなり高いところだということがわかるでしょ。
おかげで、ホテルの洗濯物も一日中干していたのにすっきり乾かなくて、、、
湿度高すぎなこの土地を実感しまくり!!!
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